代表挨拶
私は、長年、組織開発のコンサルティングの分野でキャリアを積んできました。なぜ、全く違う業界から、福祉の世界に身を置こうしたことには理由があります。
弊社株式会社イマージョンの社員の一人が、家族から見ても要介護であるにも関わらず、お母さんが「介護認定を受けたくない、介護施設には行きたくない」と言われ、そのため社員自身が、仕事と介護の両方をこなすことに疲れてしまい、在宅にしてほしいと言ってきたのです。
60歳を過ぎた私も、近い将来を考えなければならない年齢になり、社員のお母さんの気持ちになって自分事として考えてみました。そして、社員のお母さんの気持ちに共感したのです。介護を受ける自分を受容できないのは自然な心理だと感じました。
そして、次の3つを大切にして施設をつくり運営していきたいと考えたのです。
運営会社代表 社会福祉士 藤井正隆
1.心と体の健康サードプレイス
サードプレイス(third place)という言葉があります。自宅や学校、職場でもない、居心地の良い「第3の場所」のことです。ストレス社会において、ゆったりとリラックスできる場所は、人生を豊かにしてくれます。
現在、地域の町内会の組織率は年々下がり続けており、都会においては約30%といった地域も出てきています。つまり、地域コミュニティーは、以前のような向こう三軒両隣といった近所付き合いが希薄になっているのです。
こうした背景の中で、介護が必要になった高齢者が、サードプレイスを目指すスターバックスのように、おしゃれで、介護状態になった自分を前向きに捉え、利用者様が居心地のよい第3の場所である「心と体の健康サードプレイス」をつくりたいと思いました。
2.家族とデーサービスの連携による質の高い介護
心と体の両面で利用者様を、どのように支援できるかを考えいくと、介護を家族か施設のどちらかが行うトレードオフ(二社択一)ではないことに気づきました。お互いが連携して補っていくことが重要なのです。
介護の専門的な知識を家族の方に求めることには限界があります。一方、利用者様の特徴やどのようなことに関心があるか、或いは、過去どのような経験をしてきたかについては、長年一緒に生活を共にしてきた家族が熟知しています。つまり、ご家族、ケアマネジャー、弊社スタッフがチームとして連携していくことで質の高い介護が実現できるのです。
そのために弊社では、身体の面で理学療法士や柔道整復師、看護師、介護士が当たり、心の面ではグリーフサポート(心の支援)の資格を持つスタッフが相談に乗れるような体制を取りました。
なぜ、機能回復だけでなくグリーフサポート(心の支援)が必要かは以下の理由です。
若いときは、ワクワクしたライフイベントが続きます。学校へ入学する、結婚する、子供ができる、車を買う、家を建てる・・等。
一方、高齢になれば、マイナスのライフイベントが増えてきます。定年退職する、配偶者が先に天国に逝く、収入が少なくなる、身体に衰えが生じる・・等。
心がグルーフ(喪失体験で心をふさいだ状態)になりやすい状況に陥るライフイベントが多くなるからこそグリーフサポート(心の支援)が必要なのです。
3.健康寿命の最長化における「いまなびひろば」の役割
人生100年時代と言われる中、寝たきりで過ごしていたら、いくら長生きしても幸せを感じられなくなってしまいます。幸せを感じる時間が長く続くことを望まない人はいません。では、健康寿命を伸ばすためには何が必要でしょうか?
食事・運動・学びなど、様々な側面での努力が必要です。
その中でも、学びたいといった欲求は高次であり、成長実感をもたらし、前向きな心にしてくれます。
健康寿命を最長化する上での食事、年齢や体の状況を踏まえた適度な運動についての知識は重要です。加えて、歴史・文化・音楽・芸術他は、心を豊にしてくれます。
また、家族や会社関係とは異なる一緒に学ぶ仲間との会話や人との関わりの中で、自分自身の存在を確かめる場でもあります。
「いまなびひろば」と名付けたのは、利用者様が、「いくつになっても学び続け成長し、気兼ねなく会話ができる場所」になればという思いからです。
「心と体の健康サードプレイス」の実現し、日本でいちばん利用者が行きたくなるデーサービスを目指していきます。
ご家族、お友達、ケアマネジャー他と皆さんで、気軽に足を運んでいただければ幸いです。
運営会社 代表取締役社長
藤井 正隆
運営者情報
運営者 |
株式会社イマージョン 【ホームページはこちら】 |
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住所 |
東京都千代田区九段北1-15-15 瑞鳥ビル2F |
電話番号 |
03-6380-9658 |
FAX番号 |
03-6380-9718 |
事業内容 |
介護事業、人財育成、組織開発コンサルテーション、調査・診断、講演・セミナーの開催、企業視察 |